DxO PureRAW 5レビュー|カワセミや星景写真がここまで変わる!4との違いも比較

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高感度撮影やトリミングを多用する写真ジャンル──たとえば野鳥や星景写真では、ノイズとの戦いが常につきまといます。そんな中、DxOのPureRAWシリーズは画質改善ソフトとして高い評価を得てきました。私もこのPureRAWシリーズはなくてならない必須ツールとなりました。

そんなPureRAWシリーズも第5段!今回のDxO PureRAW 5は、最新のノイズ除去技術「DeepPRIME 3」を搭載し、より自然でシャープな画づくりが可能に。この記事ではカワセミと星景写真の作例を用い、PureRAW 4との違いや使用感処理スピード・ファイルサイズまで踏み込んでレビューします。

RAW画像を高画質かつノイズレスなDNGに変換できるソフトで、LightroomやPhotoshop前の“前処理”に最適です。

DxO PureRAW 5は、RAW画像のノイズ除去とレンズ補正に特化したソフトです。

前作、PureRAW4の作例レビューです!こちらもぜひご参照ください!

以下の表に、PureRAW 5の主な特徴を簡潔にまとめました:

項目内容
対象写真編集の前処理ツール(現像ソフトではない)
主な機能DeepPRIME 3によるノイズ除去とシャープネス保持
対応形式RAW → DNG変換、Lightroom・Photoshopと連携可能
補正内容ノイズ、レンズ収差、周辺減光、シャープネス
出力品質高感度・トリミング写真で特に効果を発揮

DxO PureRAW 5は、RAWファイルを高画質かつノイズレスなDNGに変換してくれるソフトウェアです。主な特徴は以下の通り:

  • DeepPRIME 3:AIによる最新のノイズ処理で、シャープさと滑らかさの両立を実現。
  • レンズ補正プロファイル:DxO独自の光学データベースによって、周辺減光や歪みを自動補正。
  • 使いやすいインターフェース:ドラッグ&ドロップで即処理が可能。
  • Lightroom/Photoshopとの連携性:現像前処理として取り込むことで、後工程がよりスムーズに。

また、ユーザーは出力設定(DeepPRIME/DeepPRIME XD/DeepPRIME 3)を自由に選択でき、被写体や撮影条件に応じた最適な処理が可能です。

LightroomからPureRAW 5への取り込み方法

Lightroomユーザーでも、DxO PureRAW 5をスムーズにワークフローに組み込むことができます。

以下に、LightroomからRAWファイルをPureRAW 5へ送って処理する手順を紹介します。

項目内容
対象写真編集の前処理ツール(現像ソフトではない)
主な機能DeepPRIME 3によるノイズ除去とシャープネス保持
対応形式RAW → DNG、Lightroom・Photoshopと連携
補正内容ノイズ、レンズ収差、周辺減光、シャープネス
出力品質高感度・トリミング写真で特に効果を発揮

カワセミ写真の比較作例:Before / After

カワセミ作例

FE 135mm F1.8 GMからの撮影だったのでかなりクロップしています。

クロップをしたことによってノイズが盛大に出ていますのでじっくりと比べてみたいと思います。

  • カメラ:Sony α7RⅤ
  • レンズ:FE 135mm F1.8 GM(FE135GM)
  • 撮影設定:ISO 100 / F1.8 / 1/160秒 / RAW
  • 撮影地:栃木県の小川沿い
  • 備考:薄曇りの早朝

以下は、DxO PureRAW 5の適用前後を比較したスライダー画像です(左:未処理/右:DeepPRIME 3適用)。

左PureRAW適用前 右PureRAW5適用


羽毛のディテールが格段に向上し、色乗りも深くなっています。背景のノイズが自然に除去され、被写体がより際立ちます。

次の比較画像では、左がPureRAW 4で処理した写真、右がPureRAW 5(DeepPRIME 3)を使用したバージョンです。

左 PureRAW4 右 PureRAW5

F1.8で撮影したの若干ボケが強いですが、どうでしょう!?比べてみるとやはりPureRAW5の方がよりクリアになたかと思います。

星景写真での比較:PureRAW Before / After

星景作例

  • カメラ:Sony α7Ⅳ
  • レンズ:20mm F1.8 G
  • 撮影設定:ISO 2500 / F2.8 / 13秒
  • 撮影地:栃木県佐野市の山岳地帯

星景写真でのDxO PureRAW 5の適用前後を比較したスライダー画像です(左:未処理/右:DeepPRIME 3適用)

(左:未処理/右:DeepPRIME 3適用)

PureRAW 5の方が、微細な星の粒を残しつつノイズを自然に除去、色再現性もよりなめらかに天の川の構造がくっきり表現することができました。

DxO PureRAW 5の適用前後を比較したスライダー画像です(左:未処理/右:DeepPRIME 3適用)

(左: DeepPRIME2 適用/右:DeepPRIME 3適用)

比較するとやはりDxO PureRAW 5の方がよりノイズがクリアになっていることがわかるかと思います。特に右上のノイズや収差などかなり改善されているかと思います。

処理時間とファイルサイズの比較

以下はM4 Mac mini Proで計測した参考値です。

処理時間とファイルサイズの比較

PureRAW 4とPureRAW 5では、画質や処理アルゴリズムの違いにより処理時間や出力ファイルサイズにも差が見られます。以下の表は、M4 Mac mini Pro(24GB RAM)での処理結果を比較したものです。最新チップ搭載機ならではの高速処理が体感できました。

処理内容PureRAW 4PureRAW 5
処理時間(1枚)約18秒約22秒
出力サイズ(DNG)約125MB約145MB

※ M4 Mac mini Pro(24GB RAM)で計測。DeepPRIME XD/3使用。

PureRAW 5は処理にやや時間がかかりますが、その分仕上がりの精度が高く、画質重視のユーザーには納得の結果といえるでしょう

PureRAW 5のメリットとデメリット

メリット

  • 高感度ノイズが自然に除去される
  • DNG出力でLightroomとの親和性◎
  • レンズ補正の精度が高い
  • DeepPRIME 3は繊細でナチュラルな描写

デメリット

  • 処理時間がやや長め
  • 出力ファイルが大きい
  • 価格がやや高め(約17,000円)
  • 一部古いレンズは非対応の場合あり

DxO PureRAWとPhotoLabの違いは?

PureRAWは「ノイズ除去+補正」に特化し、PhotoLabは「現像+編集+管理」が可能な統合型ソフトです。

PureRAWは「現像前の高画質処理」に特化したソフトで、特にノイズ除去とレンズ補正に強みがあります。一方、PhotoLabはRAWファイルの補正から現像、さらに書き出し・管理までを一括で行える統合型ソリューションです。

編集は他ソフトでやるから、現像前の画質だけ上げたい」方はPureRAWで十分。「LightroomやPhotoshopなしで一括処理したい」という方にはPhotoLabが向いています。

また、Photolab 8ユーザーの方は、Photolab 8.5にアップグレードすることでDeepPRIME 3のベータ版を利用できる可能性があります。RAW現像とファイル管理をひとつのソフトで完結させたい方には、PureRAW単体よりもPhotolabの導入も検討の価値があります。

Photolab 8.5の現像画面、新しく追加でDeepPRIME 3も追加されるのは驚きでした!

私自身もPhotolabを導入しているのでこのアップグレードはかなり嬉しいです!RAW現像も一緒に管理したい場合はPhotolabもおすすめです!

機能項目DxO PureRAW 5DxO PhotoLab 8.5
対象用途RAWノイズ除去・補正RAW現像・書き出し・管理
主な処理技術DeepPRIME / XD / 3DeepPRIME 3(8.5ベータ)
出力形式DNGDNG / JPEG / TIFF
編集機能なしあり(トーンカーブ・補正・レイヤー)
価格約17,000円約25,000円〜

まとめ|DxO PureRAW 5は買いか?

DxO PureRAW 5は、特に高感度撮影や細部描写にこだわる方にとって非常に価値あるソフトです。

個人的には、PureRAW 4をお使いの方はすぐに買い替える必要はないかもしれません。
体験版をじっくり使ってから判断するのがオススメです。

一方でPureRAW 3以前を使っている方は、DeepPRIME 3の進化を体感できるPureRAW 5へのアップグレードが非常に有効かと思います。

バージョン別おすすめ度

現在のバージョンおすすめ度コメント
PureRAW ★★★★★ノイズ処理性能に大幅な進化
PureRAW 2★★★★☆XD未対応のため差は大きい
PureRAW 3★★★★☆明確な画質向上あり
PureRAW 4★★☆☆☆目立つ差はあるが優先度は低い

DxOは毎年ブラックフライデーやホリデーセールを実施しているので、そのタイミングでの購入もおすすめです。

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