DxO PureRAW4 レビュー:究極の画像処理ソフトの誕生

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3月5日に発売された「DXOPureRAW4」は、その前作を凌駕する機能強化を遂げたPureRAWシリーズの最新版です。今回、発売前にベータ版を試用する機会を得たことから、前作の「PureRAW 2」と「PureRAW 3」と合わせて「PureRAW 4」のレビューをお届けします。

私もこのPureRAWシリーズ、今では無くてはならない必須な画像処理ソフトになっています。これから購入をご検討されている方やバージョンアップを考えている方の参考になれば良いかと思います。

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比較画像は、iOSの端末(iPhone、iPad等)で不具合が発生いたします。できればPCなどの画面で見ていただければと思います。(モバイルの方はスライダーにてご参照ください。)

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カワセミ撮影でのPureRAW4適用前とPureRAW4適用後との比較画像

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PureRAWシリーズのDXO社の最新版Nik Collction7もチェックしてみてください。

この記事は、「PureRAW 4」の発売前プレスリリースと資料を基に構成しています

  • RAW ファイルの事前処理を行う、完全自動ソリューション
  • すべてのカメラと光学系の欠陥を修正
  • 任意の RAW 編集ソフトウェアで処理可能な「完璧な RAW」を生成

DxO PureRAW4は、RAWファイルの事前処理を行う完全自動ソリューションで、すべてのカメラと光学系の欠陥を修正します。センサーレベルではノイズ除去とデモザイキング、レンズレベルではレンズの柔らかさ、歪み、ビネッティング、色収差の補正が行われます。これにより、「完璧なRAW」ファイルが生成され、Photoshop(Adobe Camera Raw)LightroomCapture Oneなどの任意のRAW編集ソフトで処理することができます。

DxO PureRAW 4 の主な特徴

ディープラーニングによる業界最先端のノイズ除去

DeepPRIME XD2

DeepPRIME XD2は、ノイズ除去とディテールの強化を同時に行うことができる最先端の技術です。これにより、画像の細部が鮮明になり、自然な質感を保ちながらノイズを除去することができます。

DeepPRIME XD2使用例
ディープラーニングによる業界最先端のノイズ除去

画像のデモザイクとノイズ除去のためにトレーニングされたのためにトレーニングされた2 つのニューラルネットワーク

  •  DeepPRIME は
    ノイズ除去 においてディティールを失うことなく情報を再現
  • DeepPRIME XD2
    クリスプなディテール スムーズで鮮明な画質

独自のレンズソフトネス補正

DxO PureRAW 4のデモザイク処理は、ニューラルネットワーク上で構築されており、RAWファイル内のすべてのディテールを復元することができます。

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RAW処理とノイズ除去の適用例

DxO PureRAW 4のレンズソフトネス補正は、撮影時のパラメータ、レンズの種類、フレームに依存して行われます。これにより、フレーム全体にわたって均質なシャープネスを達成することができます。

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改善されたレンズのソフトネス

DxO PureRAW 4では、レンズソフトネス補正が改善されています。PureRAW 4、画像全体にわたって均一なシャープネスを達成することができました。

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ワークフローの強化

DxO PureRAW4では、リアルタイムプレビュー、処理をより強力にコントロールする機能、高度な一括ファイル名変更、PureRAWウィジェットなど、ワークフローを強化する機能が追加されています。

補正時の適用例

出力時の適用例

DxO PureRAW 4 のテクノロジー

ディープラーニングによる業界最先端のノイズ除去と構築された独自のデモザイク処理

DxO PureRAW 4は、画像のデモザイクとノイズ除去のためにトレーニングされた2つのニューラルネットワークを使用しています。これにより、ノイズ除去においてディテールを失うことなく情報を再現することができます。

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PureRAW4を実際に使用してみた感想

さて、ここからが重要な部分です。発売前のベータ版を実際に使用してみた感想をご紹介します。

その前に、以前PureRAW2とAdobe Lihgtroom ClassicのAIノイズ除去との比較記事を書いたものがありますので、まだそちらをご覧になってない方は一度チェックされてみてください。

ということで、今回も近所に「カワセミ」がいたので実際に撮影したデーターを元に比較してみたいと思います。
PureRAW4はベータ版でのテストです。

カワセミ撮影でPure RAWシリーズを現象してみました

実際に撮影した使用したデータです。少しだけ明るさと色味を調節してみました。

使用したカメラとレンズ

Sony α7RⅤ/FE70200F28GMⅡ(SEL20TC使用)
(焦点距離400mm F6.3 シャッタースピード1/1000 ISO2500)

比較しやすいようにカワセミをトリミングしてみました

FE70200GMⅡと2倍テレコンを使用しているので400mmの焦点距離となっています。
そこからさらにトリミングしているので画質は荒くノイズは目立っております。

カワセミをトリミングした状態となっています。ISO2500でPureRAWも適用していないノーマルな状態です。画質は荒くノイズが目立つ状態となっています。

それぞれAdobe Lightroom ClassicからそれぞれPureRAWを適用したものとなります。

ノーマルとPureRAW4との比較画像

では、ここからいきなりPureRAW4との比較を行いたいと思います。

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処理設定は上記のように構成です。まずはこの画像を見ていただければ一目瞭然なのですが、ビフォー状態からPureRAW4を適用することによってかなりノイズは低減されているかと思います。α7RⅤの高画素モデルでは高感度に弱いとされていますがPureRAWを用いることでかなりノイズが低減されているかなと思います。

PureRAW2とPureRAW4との比較画像

では続いてPureRAW2との比較を行いたいと思います。

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PureRAW2との比較ではいかがでしょうか?

RAW処理方式が「DeepPRIME」から「DeepPRIMEXD2」に処理方式が変わりましたが、一見するとそこまでの違いはあまり感じないような気もしますが、よく見るとやはりPureRAW4の方がシャープな感じはいたします。

とはいえPureRAW2でも充分ノイズを処理してくれるソフトかなと思います。

PureRAW3 とPureRAW4との比較画像

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PureRAW3とPureRAW4の比較画像となります。

「DeepPRIMEXD」から「DeepPRIMEXD2」に処理性能が変わったとはいえ大まかに変わった点はあまりないような気がしますね…

まあPureRAW3もかなり優秀ですので、本当によーく見れば変わったかなという印象ですね。

PureRAW4(シャープネス標準) とPureRAW4(シャープネスハード)との比較画像

では最後に、PureRAW4からの新機能、比較画像を元に光学補正のレンズシャープネスの標準からハードにした状態の違いを比較してみたいと思います。

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これは、かなり変わったかなーと感じました。

やはりPureRAW4の最大の特徴であるレンズシャープネスを強化することによりよりシャープな画質になったかなと思います。

ただ比較してみると違いは分かますが、PureRAW4の標準の画質でも十分クリアな画質です。

ここぞ!という時にこの機能を使えるのはかなり良いですよね!

とはいえ、この比較画像のメニューはかなり良い機能です。事前にどのくらい変わるのかを比較してみることができるのでこの機能だけでもPureRAW4の購入するか、バージョンアップを検討しても良いかと思います。

個人的な感想

今回のベータ版の試用を通して、特にRAW現像をまだ行っていない方に対して、「PureRAW 4」の購入を強くお勧めします。このソフトウェアは、画像処理に新たな次元をもたらします。

「PureRAW 2」からのアップグレードも、大いに価値があると感じました。特に、「DeepPRIME」から「DeepPRIME XD2」への顕著な進化は、使用前に14日間のトライアル期間を利用して体験することで、その改善を実感できるはずです。その後でバージョンアップを検討するのも一つの手です。

「PureRAW 3」ユーザーにとっても、同じく14日間のトライアルを利用して新機能との違いを感じ取り、バージョンアップを検討する価値はあるでしょう。新たに導入された比較メニューの便利さは特筆すべき点です。ただし、「PureRAW 3」自体が既に優れたノイズ除去能力を持っているため、急いでアップグレードする必要はないかもしれません。

DXO社は年に2回ほどセール(特にブラックフライデーセールは)を開催しているので、そのタイミングでの購入も一つの良い選択肢です。セール期間を利用して、「PureRAW 4」を手に入れることで、よりコスパのよい選択が可能になります。

Pure RAW3とPureRAW4の主な違い

前バージョンのPureRAW3とPureRAW4の主な違いをまとめてみました。

特徴 PureRAW 3 PureRAW 4
DeepPRIME XD テクノロジー あり 第2世代あり、より強力なノイズリダクションとディテールの回復
レンズ柔らかさ補正 強度のカスタマイズ可能 より精密な補正が可能
ワークフローの強化 なし リアルタイムプレビュー、より強力な処理制御、高度なバッチファイル名の変更、PureRAWウィジェットが追加
ノイズリダクションとデモザイク 2つのニューラルネットワークを使用
処理制御の向上 スライダーによるより強力な制御でピクセルパーフェクトな結果を実現
リアルタイム補正プレビュー なし 利用可能、各ノイズリダクション技術と光学補正オプションの直接的な影響を表示

Q&A

 DxO PureRAW 4はどのようなファイル形式で出力できますか?
DxO PureRAW 4は、リニアDNG、TIFF、JPG形式で出力することができます。
DxO PureRAW 4はどのようなカメラとレンズに対応していますか?
DxO PureRAW 4は、多くのカメラメーカーとレンズの組み合わせに対応しています。対応機種の一覧はDxOの公式サイトで確認できます。
DxO PureRAW 4の価格はいくらですか?
DxO PureRAW 4の新しいライセンスの価格は¥15900、バージョン2または3からのアップグレードの価格は¥9900です。

まとめ

DxO PureRAW 4は、RAWファイルの品質を劇的に向上させることができる優れたソフトウェアです。特に、ノイズ除去とレンズ補正の精度が高く、画像の基本的な品質を向上させることに重点を置いています。多くのユーザーから高い評価を受けており、今後もアップデートや新機能の追加が予定されています。

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