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この記事では、私が中古で購入した Sony FE 135mm F1.8 GM(135GM) に起きたトラブルと、その修理・保険申請までの一部始終を紹介します。中古レンズの購入を検討している方や、予期せぬ不具合に困っている方の参考になれば幸いです。
憧れの中望遠単焦点レンズ、Sony FE 135mm F1.8 GM(通称135GM)。描写力もAFの速さも素晴らしく、1年ほど前に状態の良い中古(ヤフーオークション)で購入して使い込んでいました。ところが…使い始めて間もなく、思いもよらぬトラブルが発生してしまいました。

2024年1月、ヤフオクで16万円ほどで落札した135GM。描写力もAF性能も申し分なく、愛用していました。

憧れの135GMに発生したまさかの不具合
撮影のためにカメラバッグから取り出したところ、「あれ?レンズの先端が外れてる…?」

よく見ると、フィルターごとレンズの黒い枠(装飾リング/フロントリング)がスポッと外れてしまっていました。落としたりぶつけたりした記憶は一切なし。通常の取り扱いの中で、自然に外れていたようです。
見た目はそこまで深刻ではないけれど、通常はありえない状態にどうしたらいいのだろうと頭をよぎりました。フィルターも付けられないし、防塵性も気になります。
レンズの構造を調べてみた
今回外れた部分は、いわゆる「装飾リング(フロントリング)」と呼ばれるパーツ。

フィルターを装着するためのネジが切られていて、レンズの型番や焦点距離の表記がされている黒いパーツです。本来は圧着または軽い接着で固定されており、外れることは想定されていない部分。
写りに影響する光学系には接していないので”写りは問題なし”。でも、フィルターがうまくつかない・ネジ山がズレる可能性があるため、今後の撮影には不安が残ります。
ソニーに問い合わせ → 修理対応OK
装飾リングは、型番や焦点距離が刻まれた黒いパーツで、フィルターネジが切られています。ソニーに画像付きで問い合わせたところ、修理対象になるとの回答が。
製品型番:SEL135F18GM
購入形態:中古購入(保証なし)
発生状況・症状:
フィルターを取り外そうとした際に、フィルター枠ごと前枠の装飾リング(フィルターネジ部)が外れてしまいました。
レンズ本体の動作には問題なく、落下や強い衝撃は加えていません。
光学的な異常(AF、絞り、映像の乱れ等)も特に見られません。
現在、装飾リングは一部のツメが浮いており、しっかり固定されない状態です。
フィルターの取り付けもやや不安定なため、前枠の点検および再装着・補修を希望します。
【修理内容】
- 該当パーツ(装飾リング)は本来外れるものではない → 修理対象
- 参考見積金額は:
- 部品代:7,590円
- 技術料:9,000円
- 合計:16,590円(税抜) ≒ 約18,250円(税込)
- +送料:3,300円(税込・往復分)
- 合計想定コスト:約21,550円(税込)
まとめるとこのような感じに…
- この部分は本来外れない設計なので、修理対象になる
- 中古での購入でも修理対応は可能
- 修理費用の目安は、部品代7,590円+技術料9,000円=合計約16,590円(税抜)
- 往復送料3,300円(税込)を含めると、合計2万円ちょっと
- 修理前に見積もり希望と伝えれば、金額を見てからキャンセルも可能
正直、予想より高かったですが「安心して長く使える状態に戻す」と考えれば納得の範囲
ソニー公式修理窓口(個人申込み)
https://www.sony.jp/support/repair/
ソニーの修理受付方法
以下がソニー製品の主な修理受付方法の比較です
方法 | 内容 | 送料 | 特徴 |
---|---|---|---|
ソニーに直接送付 | 自宅などから直接配送依頼 | 往復3,300円(税込) | 自動見積依頼可能、時間帯指定OK |
サービスステーション持ち込み | ソニー直営の窓口へ持参 | 無料 | 即日受付、地域によっては便利 |
修理受付認定店に依頼 | 街のカメラ店や取扱店など | 店舗ごとに異なる(多くは無料) | サポート丁寧、近場ならおすすめ |
1.ソニーに直接送付
Webからの引き取り修理サービスを選んだ場合、送料は修理費用とは別で加算される仕組みです。
- 往復送料:1件あたり 3,300円(税込)
- 修理費用とは別途請求
- 支払いは修理費と合算して後払い
- 見積り後キャンセルした場合も送料は発生します
- 集荷・配送日時も選べる(地域による
- 梱包不要(ヤマト運輸が梱包材を持参)
- 自宅で完結
2.サービスステーション持ち込み時の流れ
- 予約不要で持ち込み可能
- 最寄りのソニーサービスステーションに直接レンズを持ち込む
- その場で受付・症状確認 → 修理に進む(※その場で完了はしません)
- 修理が完了したら、連絡が来る
- 修理完了の連絡(電話 or メール)が来る
- ご自身で再びステーションへ引き取りに行く(郵送返却は不可)
- 支払いは引き取り時に行うのが一般的
- 営業時間や休業日はステーションごとに異なります
→ 行く前に一度ステーション一覧ページを確認しておくのがおすすめです。 - 東京・大阪・名古屋などの大都市圏にある「ソニーサービスステーション」が該当します。
修理受付認定店の持ち込み修理
- 往復送料:無料
- 修理受付認定店に直接持ち込むことで、輸送料が発生しません。
- 修理費用:実費のみ
- 修理にかかる部品代や技術料のみの負担となります。
- 引き取り:店舗での受け取り
- 修理完了後は、再度店舗へ足を運んで受け取る必要があります。
今回は、自宅から近かったこともありソニー修理受付認定店であるフジクラデンキさんにお願いしてみました。
修理費は最終的に6万超えに…
当初は装飾リングの交換のみで約2万円。しかし点検の結果、前玉に傷があり光学部品の交換も必要に。
最終見積もりは約6万8千円(税込)になってしまいました。
楽天損保の“神対応”に救われた!保険申請から補償確定までの流れ
レンズの修理が6万円を超えると聞いたとき、正直ショックでした。
「中古で買ったものだし、自腹で全部払うのはちょっと…」
そう思ったときに思い出したのが、楽天損保の「楽天持ち物サポートプラン<充実コース(本人型)」。
このプランは、偶発的な破損や盗難、火災などに備える保険で、日常生活のさまざまな“まさか”に対応できる内容になっています。私は普段からカメラ機材を持ち歩くこともあり、月々約400円(年間2,730円)で入れる気軽さから加入していました。(私の場合は年払いしかもほぼポイント払いで対応!)
1. 事故発生と写真記録の準備
まず、装飾リングが外れた状態や、レンズ前玉に傷が入ってしまった様子をスマホで撮影しました。
破損部分、装飾リング単体、フィルターの歪みなど、複数の角度から記録しました。
2. 修理見積書の取得
次に、ソニー修理認定店「フジクラデンキ」さんを通じて修理依頼を行い、見積書(2次見積り)を取得。
見積額は技術料と部品代合わせて 61,800円(税抜)、うちレンズ前玉の交換が必要とのことでした。

3. 楽天損保への申請
楽天損保の「持ち物サポートプラン」には、マイページからWebで簡単に事故申請が可能。
以下の書類を提出しました
- 修理見積書(PDFスキャン)
- 破損状況の写真
- レンズの購入履歴(オークション取引のスクリーンショット)
4. 審査と補償決定
申請後、わずか3営業日ほどで「保険金支払いのご案内」がメールで届きました。
結果は――
自己負担額3,000円を差し引いた64,980円が保険金として支払われることに!
中古で購入したレンズでも、しっかりと「偶発的な事故」に該当すると認められたのです。
実際に感じた“神対応”
- Webからの申請がスムーズで、書類も分かりやすく整理されていた
- 中古品でも「購入履歴」「損傷原因」「修理の必要性」があれば認められる
- 審査が早い!3日ほどで連絡が来た
- 自己負担3,000円のみで、6万円超えの修理費が戻ってきた
特に印象的だったのは「中古品でもOK」という点。楽天損保のWebには「購入証明ができれば補償対象になる可能性あり」と明記されており、今回まさにそれが実証された形です。
安心して中古レンズを使うために
中古で機材を購入することは、予算を抑えるうえで非常に有効です。ただし、新品と違って保証がないぶん、不意のトラブルが起きたときの不安は付きまといます。
だからこそ、今回のように少額で加入できる「持ち物保険」は大きな助けになります。
今回のように楽天持ち物サポートプランのほかにPayPay保険、au損保のモバイル保険、セゾンのモノ保険などもあります。それぞれ補償範囲や加入条件に違いがあるため、ご自身に合ったサポートプランを比較して、万が一に備えておくことが大切だと感じました。
この楽天損保「持ち物サポートプラン」は、日常生活で起こる突発的な破損に備える保険で、加入も手軽で補償範囲が広いのが魅力です。また、PayPay保険など他にも同様のサービスがあり、それぞれの保険内容や条件に違いがあります。以下に代表的な2社の比較表を掲載するので、検討中の方はご自身に合ったプラン選びの参考にしてみてください。
保険会社 | プラン名 | 補償対象 | 自己負担 | 中古品対応 | 保険料(月額) |
---|---|---|---|---|---|
楽天損保 | 持ち物サポートプラン | 偶然な破損、盗難、火災など | 3,000円 | ◯(購入証明あれば) | 約400円〜 |
PayPay保険 | モノ保険(モバイル/家電など) | 落下・破損・水濡れなど | 0円〜 | △(条件による) | 約300円〜 |
au損保 | モバイル保険 | モバイル端末の破損・故障 | 0円〜3,000円 | △(主に契約時登録) | 約500円〜 |
- 修理費用は 67,980円 → 自己負担 3,000円 だけで済んだ
- 申請はすべてWebで完結
- 写真と購入履歴があれば中古品でも対応してもらえる
- 審査も迅速で、ストレスなく対応完了
今後、レンズやカメラ機材を使う中で「万が一」に備えたい人には本当におすすめの保険だと実感しました。というかマジでおすすめ! 高額なカメラやレンズのお持ちの方はとりあえず充実コースに入っておきましょう!(スマホは対象外です。)
今回のようにスムーズに補償された例は心強いですが、すべてのケースで同じように対応されるとは限りません。楽天損保「持ち物サポートプラン<充実コース(本人型)>」には、以下のような補償対象外となる条件があります。
❌ 補償されない主なケース
- 地震や津波などの自然災害による損害
- 故意や重大な過失による破損
- 経年劣化や自然消耗、サビやカビなどによる損傷
- 業務使用中の損害
- 盗難による損失
- 製品の初期不良や設計上の欠陥による損害
とくに中古品では、もともとあったキズや劣化が事故と認められない可能性もあるため、申請時には状況説明をしっかり行い、写真や見積書などの証拠をそろえることが重要です。
📌 注意点
- 保険には補償限度額や免責金額があり、自己負担が発生する場合があります。
- 保険金の支払いには、**事故の証明資料の提出(写真・見積書・修理報告書など)**が必要です。
- 詳細な条件や免責内容は、楽天損保の約款や重要事項説明書を確認してください。
まとめ
- 中古品でもレンズのトラブルは起こる
- フィルター取付枠の脱落は自然に起こることもある
- ソニーのサポートは丁寧で、見積もり後に判断できる仕組みも安心
- 保険をかけておくと想定外の出費を防げる
- 楽天損保の持ち物保険は、中古・オークション購入品にも適用されるケースがある
今回のように保険が適用されたことで、高額な修理費も安心して支払うことができました。万が一に備えた保険の重要性を身をもって実感した出来事でした。
この記事が少しでもお役に立てば嬉しいです。
