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山中湖では、10月下旬から2月下旬にかけて、夕陽が富士山頂に沈む「ダイヤモンド富士」を楽しむことができます。この瞬間は、湖面に映る「逆さ富士」と相まって、言葉にできないほどの感動を与えてくれます。今回は、山中湖でのダイヤモンド富士撮影スポットやおすすめの機材、撮影のポイントをご紹介します。
今回、私は山中湖交流プラザ「きらら」周辺で実際に撮影をしてきました。夕陽に染まる富士山と湖面のコントラストは一見の価値ありです。(撮影日2025年2月17日撮影)

ダイヤモンド富士とは?
ダイヤモンド富士とは、富士山の山頂と太陽が重なる瞬間に生まれる光芒のことです。夕陽が沈む際、まるでダイヤモンドが輝くように見えることから、この名が付けられました。山中湖周辺では、10月下旬から2月下旬にかけて、この現象を観測しやすくなります。
山中湖が人気の理由
富士山を望むスポットは数多くありますが、山中湖は湖と富士山の組み合わせが絶妙です。風が弱く水面が穏やかな日には、逆さ富士も期待できます。運が良ければ、山頂と湖面両方で光がきらめく「ダブルダイヤモンド富士」に出会えるかもしれません。
おすすめ撮影スポット&ベストなタイミング
ダイヤモンド富士が見られる時期や時間は、場所によって微妙に変わります。以下に、主なスポットとその特徴、見頃時期、時間帯をまとめました。
平野(ひらの)湖畔エリア

- 見頃時期:1月中旬~1月下旬(年によっては1月上旬から)
- 時間帯の目安:16:20前後~16:30頃
- 特徴:湖畔沿いに視界が開けており、富士山と夕陽の位置関係がよくわかります。波が少ない日は逆さ富士も期待でき、白鳥のシルエットを入れると魅力的な写真が撮れます。
長池(ながいけ)親水公園

- 見頃時期:1月下旬~2月上旬
- 時間帯の目安:16:30前後~16:40頃
- 特徴:山中湖の北岸に位置し、富士山を真正面に撮影できる人気スポットです。公園内は整備されており、家族連れや観光客にも訪れやすい場所です。
山中湖交流プラザ「きらら」周辺
- 見頃時期:1月下旬~2月上旬
- 時間帯の目安:16:30前後~16:40頃
- 特徴:コンサート会場や芝生広場がある整備されたエリアで、湖畔からの眺望が抜群です。イベントやライブが行われることも多く、アクセスしやすいのが魅力です。
旭日丘(あさひがおか)エリア
- 見頃時期:2月上旬~2月中旬
- 時間帯の目安:16:40前後~16:50頃
- 特徴:山中湖東岸に位置し、観光船乗り場やバスターミナルが近く、アクセスが良好です。日没位置が北寄りになるこの時期、富士山が美しくシルエットとして浮かび上がるため、幻想的な写真を撮影することができます。夕焼けの色彩が湖面に映る様子も魅力のひとつです。
パノラマ台

- 見頃時期(夕陽):1月上旬~中旬頃
- 時間帯の目安(夕陽):16:15前後~16:25頃
- 特徴:山中湖の南側にあり、高台から湖と富士山を見下ろす絶景スポット。夕陽が山頂に重なる数分のチャンスを逃さないように、早めに到着がおすすめです。
ダイヤモンド富士を撮影するポイント

山中湖のダイヤモンド富士は、一年の限られた期間だけ見ることができる神秘的な現象です。正確な日時や場所を把握し、天候や撮影機材の準備を万全にして挑めば、感動的な一枚を収めることができるでしょう。

とにかく山頂が見えるかどうかが最重要。雲や雪がかかってしまうと、せっかくのダイヤモンド富士が台無しに……。


事前の天気予報は頻繁にチェックすると良いです。
天気予報(Windy、SCW)
富士山ライブカメラ

“一瞬”を逃すと、あっという間に太陽が山頂から外れてしまいます。

少し早めに行って太陽の位置の確認やカメラの設定などを入念にチェック
日没時刻や太陽位置のチェックに便利なアプリ・サイト

湖畔は想像以上に冷えます。ダウンジャケットや手袋、カイロで暖を取りながら待つのがおすすめ。
真冬の山中湖はめちゃめちゃ寒いです。防寒対策は入念に!

風速や気温、前日の天候によって水面の状態も変化。湖面が鏡のようなときはラッキー!
風速2メートル以上の風がある場合はダブルダイヤモンド富士や逆さ富士は難しです…。

天気は移ろいやすく、一度の挑戦で成功しない場合も。連泊や数日の余裕があれば、遭遇率が格段にアップします。
時間の余裕のある方ならば複数滞在できるのがベストです!
撮影のために揃えたい機材
絶景をきれいに収めるためには、やはり機材選びが大切。ここではカメラやレンズ、三脚など、最低限あると便利なものをご紹介します。

フルサイズ機
たとえば「Sony α7R V」なら高解像度で富士山の細部や太陽の光芒もくっきり。

「Sony α7 IV」はバランスの良さで人気。初心者から上級者まで幅広くおすすめ。

APS-C機
望遠寄りの撮影に強みがあるので、富士山頂と太陽を大きく切り取りたい人にはぴったり。

レンズ
広角レンズ(16-35mm 前後)
湖畔から大パノラマを撮りたいとき。夕焼けの空も広く入れられて、ドラマチックな雰囲気に。

標準レンズ
富士山中心の撮影でしたらほぼ標準レンズ1本あれば大丈夫です。

中望遠レンズ(70-200mmなど)
太陽と富士山頂をクローズアップして迫力ある画に。

三脚
太陽が山頂に重なる瞬間を逃さず、ブレもなく撮りたいなら必須です。風対策としてストーンバッグなどもあると安心。
NDフィルター
太陽を画面に入れると露出が大きくなりすぎるので、ND8~ND16くらいのフィルターがあると便利。

防寒具
厚手のダウンや手袋、ネックウォーマー、カイロなど、現地で体が冷えすぎないように準備してくださいね。

書籍
事前にネットや書籍等で下調べ等をしてから行くとより充実度が増します!
撮影のコツ
- 絞り値:F11~F16
- 太陽の光芒(ゴーストっぽく出るあの光線)をはっきり出したいならF16。やや画質が甘くなる場合はF11〜F13に調整してみて。
- シャッタースピード:1/500秒~1/1000秒
- 露出オーバーを防ぐため高速シャッターで調整。
- ISO:100
- なるべくノイズを出さないよう低感度を基本に。
- 露出補正:-0.7〜-1.3EV
- 白飛びしやすい部分を抑えるため、少しアンダー目に撮影しておくと空の色味もきれいに残ります。
- タイミングを逃さない
- 太陽が山頂に重なる“あの瞬間”は本当に短いので、連射で撮っておくのも手です。
体験記 :強風の日でもドラマが生まれる!
16:20頃に日没の予報を確認し、14:00頃には平野の浜に到着しました。
アプリで入念に撮影ポイントを確認していると、親切なカメラマンの方に「ダイヤモンド富士はここじゃないよ!」と声をかけられました。やはり現地に早めに行って有識者に聞いた方がダイヤモンド富士のポイントはわかりやすいです。
そこで、平野の浜から交流プラザ「キララ」周辺へと移動。15:00には撮影の準備を整え、ダイヤモンド富士の瞬間を待ちました。

(F16 SS1/500 ISO100)
撮影時: 2025/02/17 15:04:19
この日は雲が多く、風も強かったため、湖面は波立ち、残念ながら逆さ富士は見られませんでした。
しかし、日没直前の16:30頃、雲が晴れ、空がほんのりオレンジに染まると、富士山頂に太陽が輝き、幻想的なシルエットを描き出しました

(F16 SS1/800 ISO100)
撮影時刻: 2025/02/17 16:27:58
「逆さ富士がなくても、こんなに感動するんだ!」と感激しました。やっぱり現地に早めに入り、空模様や風の様子を見ながら構図を考えるのは大切だなと実感。

ギャラリー方たちも気づいたら100人以上は居たと思われるくらい賑わっていました。

もし風が穏やかな日だったら、さらに“奇跡”が増し増しだったのかと思うと、またリベンジしたくなりました。
実際はこのような感じでダイヤモンド富士、太陽は沈んでいきました。
よくある質問(Q&A)
Q1. ダイヤモンド富士は初心者でも撮れますか?
もちろん可能です!
- 三脚を使う
- 日の入り時刻を調べておく
- 露出をちょっとマイナス補正する
この3点さえ押さえておけば、オートモードでもかなりきれいに撮れますよ。
Q2. スマホでもOK?
最近のスマホカメラはかなり優秀なので、ダイヤモンド富士の記録やSNS映え程度なら問題なし。ただ、太陽の光芒や細かいディテールをしっかり出したいなら、一眼レフやミラーレスカメラが有利です。「Sony α7 IV」など、使いやすく高機能なモデルもあるので、興味があればぜひチェックしてみてください。
Sony α7 IVをチェック
Q3. 冬の山中湖、気をつけることは?
- 寒さ対策:ダウンや手袋、カイロは必須。湖畔でじっと待つのは本当に冷えます。
- 路面凍結:車の場合、スタッドレスタイヤやチェーンを忘れずに。特に早朝や夜間は凍結しがち。
- 風が強い日:三脚が揺れやすいので、重りやストーンバッグで安定させるのがおすすめ。
まとめ ~冬しか味わえない感動をあなたに~
山中湖のダイヤモンド富士は、冬の時期だけ楽しめる特別な瞬間。
- 10月下旬~2月下旬にかけて、夕陽が富士山頂に沈む一瞬を見逃さないでください!
- 各スポット(平野、長池親水公園、「きらら」、旭日丘、パノラマ台など)で微妙に見頃や角度が異なるので、現地でいろいろ回ってみるのもワクワクします。
- 逆さ富士やダブルダイヤモンド富士に出会えるかは、天候と運次第。だからこそ“出会えたときの感動”は格別です。
冬の山中湖はとても寒いですが、そのぶん空気が澄んでいて富士山や夕日の見え方も最高。夕焼けで染まる富士山、そこに重なる太陽の光、そして湖面に揺れる逆さ富士――。そんな絶景を撮り終えたときの達成感は、一生の思い出になること間違いなしです。
どうか暖かい装備を忘れずに、「こんな写真が撮れたよ!」という報告もぜひ聞かせてくださいね。皆さんの撮影が素晴らしいものになりますように。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
