焼森山 ミツマタ群生地

毎年3月中旬〜4月上旬ごろにミツマタは咲くといわれています。
森の妖精とも言われるミツマタは紙の原料ともなります。
そんなミツマタの幻想的な風景を求めて「焼森山 ミツマタ群生地」は毎年たくさんの人で賑わいます。
また条件によっては「光のシャー」も撮れるのでそちらを狙って撮りに行かれても良いかなと思います。

ミツマタ(学名:Acer palmatum Thunb.)は、サンショウ科カエデ属の落葉低木で、日本原産の植物です。日本では、古くから庭園や公園などで観賞用として植栽され、春になると美しい黄緑色の花を咲かせます。
樹高が4〜10メートル程度で、葉は手の平に似た形をしており、5〜7枚の裂片がある手のひら型の葉を持ちます。また、葉の形がハート形や手裏剣形など多様で、秋には赤や黄色に紅葉します。
また日本古来の伝統的な文化や風習にも深く関わっています。古くは、ミツマタの葉を細かく刻んで糸で縫い合わせた「みつまた細工」が作られ、食器や仏具などに使われました。また、ミツマタは、春分の日に行われる「おはらい田植え」の際にも、苗木の周りに結わえられることがあります。
ミツマタは、美しい花や紅葉、伝統的な文化に深くかかわる植物であり、多くの人々から愛されています。
焼森山のミツマタ群生地の主な行き方ですが、例年ですと群生地の近くに駐車場があったのですが
2022年3月現在は群生地の近くには駐車できない(2023年度も同様だそうです)ので注意が必要です。
詳しくは、茂木町観光協会のHPを参照↓


旧逆川中学校からは有料シャトルバスが出ています。 始発は7:30となっていますが始発に乗るのであれば7時までにはバスの待合所に待機するのが良いでしょう。バスは2台体制で運行していますがすぐに満席になります。

チケットは1000円でシャトルバスの行きと帰りの入場券のセットが旧逆川中学校で販売されています。
徒歩で行かれる場合は旧逆川中学校から7キロほどかかるので歩きで行かれる場合は余裕をもってお出かけください。

ミツマタを撮りに行くのなら早朝がおすすめ
駐車場から距離が遠くなってしまったので少し難易度はあるのですが
ミツマタ群生地に撮りに行かれるのならやはり早朝がおすすめです。
もちろん人気のスポットではあるので場所の確保は難しいかもしれませんが条件によっては「光のシャー」(木とき木の間に差し込む光芒)が出るのでとても幻想的な景色に出逢えます。


- Sony a7RⅢ
- FE 16-35F2.8GM
- F8 SS1/80 ISO3200
- 手持ち撮影
早朝8時頃に撮影、三脚を使用できなかったので手持ちで撮影、若干ブレています。
光芒の出る条件です
- 前日に雨が降る
- 晴れている
- 湿気が高く充分な放射冷却がある
という感じで、ほぼ雲海が出る条件と重なるかと思います。
実際にこの日は前日に雪が降って当日は晴れていたので光芒の出る条件は揃っていました。

ミツマタを撮りに行く際に立ち寄った場所、前日に雪が降っていたせいかとても幻想的な景色でした。
光芒はF値を絞って撮れば出やすいとされています。
具体的にはF8〜F16くらいで撮るのがおすすめです。

- Sony a7RⅢ
- FE16-35F2.8GM
- F16 SS1 ISO100
この写真は太陽の光条(いわゆるウニウニ)も入れて撮りたかったの絞り F16で撮影。
光芒もシャープになっているかと思います。

- Sony a7RⅢ
- FE16-35F2.8GM
- F2.8 SS1/200 ISO800
一方こちらは絞り開放F2.8で撮影。光がふんわりと柔らかい光になっているかと思います。
例えが極端だったかもしれませんが、F値を変えただけでも光の表現が変わるのでいろいろと試してみるのも面白いかと思います。
たとえ光芒が出なくても
なかなか条件が揃わないと光芒は出にくいのですが「焼森山 ミツマタ群生地」はとてもおすすめな場所です。
是非、甘い香りに包まれた妖精の森に来場してみてください!


